4−3−1 トレンチ−1の位置

願成寺地区には、断層aと断層bがそれぞれT面とT面東端に認められる。いずれの断層も南北方向で西側隆起の断層崖(撓曲崖)を形成している。このうちトレンチ−1は断層bについて調査した。

トレンチ−1の南側延長上の茶畑には比高1m前後の低断層崖(断層b)が明瞭に認められる。断層bは池田山断層の最新活動により生じた可能性があった。当初は、こ の位置にトレンチを計画したが、用地上の制約を受けたため、そこより約100m離れた北側の延長部にトレンチ−1の位置を選定した。図4−1に詳細位置図を、図4−2にトレンチ−1周辺の実測による詳細な平面図を示す。

トレンチ−1は、長さ23.0m、幅2.5〜8.5m、深さ2.0〜4.8mの規模で掘削した。図4−3にトレンチの形状を示す。

また、トレンチ−1を通り、池田山断層を横断する約275mの地形測量を行った。測量結果は、縮尺1/200の横断図として巻末に添付する。

図4−1 トレンチ−1地点詳細位置図

図4−2 トレンチ地点平面図(縮尺1:200)

図4−3 トレンチ−1の形状(縮尺1:200)