3−3 平成9年度調査結果の要約

1)池田山断層は伊吹山地の東縁山麓の基部に発達し、扇状地面に変位を与えている。

2)池田山断層の変位地形は、揖斐川町の上野西方から池田町の片山地区で明瞭に認められる。この間の扇面上には低断層崖や撓曲が確認される。

3)反射法弾性波探査によると東海自然歩道の東側約300mに断層が推定され、この位置は地表踏査で認められる低断層崖の延長部に一致している。

4)池田山断層の長さは、推定区間をも含めると16kmである。断層の北端は揖斐川町の北方地区、南端は大垣市の赤坂大門付近と推定される(巻末添付の活断層図参照)。

5)池田山断層の単位変位量は、扇面での低断層崖の比高から最大見積っても2〜3mと推定される。