4−13 大熊町大川原地区

空中写真判読結果によると,双葉断層延長部の大川原川両岸には,M2 面,L2 面,L3 面,A1 面及びA2 面が広く分布するが,いずれの段丘面上にもリニアメントは判読されない(図4−63)。

地表踏査結果によると,L2 面及びそれより低位の段丘面上では,階段耕作による地形の人工改変が著しいものの,M2 面は比較的原面の保存が良く,地形測量の結果によっても,M2 面には変位・変形は認められない(図4−64)。

これらのことから,本地区においては,少なくともM2 面形成期以降における双葉断層の活動はないものと判断される。