1−7−2 空中写真判読

調査地域の地形,地質状況を把握するために,国土地理院で撮影された縮尺1万分の1等の空中写真を用いた実体視による地形判読を行い,断層による変位地形の可能性のあるリニアメントを抽出した。

地形判読にあたっては,断層変位を検討する上での重要な基準地形となる段丘面,沖積段丘面を細分し,開析度,現河床からの比高などを基に,既往文献を参考にして,その対比・形成年代の検討を行った。また,地すべり,崩壊地形等の特異地形も抽出した。

判読されたリニアメントについては,地形形態,基準地形,比高などを整理するとともに,地形的特徴,連続性,明瞭さ等の要素から,4ランクに区分・評価した。それらの結果を原縮尺2万5千分の1空中写真判読図を作成した。