4−4−3 使用主要機器

1) 探鉱機   GDAPS−3システム(地球科学総合研究所社製)  1式

受振器からのアナログ入力データをA/D変換し磁気テープに収録する装置である(図4−5)。この特徴としては、IFP機能(フローティングポイントでA/D変換)を有するため広帯域のダイナミックレンジを持つこと、テレメトリ−型であるため多チャンネルデータ取得が可能であること、リアルタイムコリレーション機能をもつため現地にて正確な品質管理ができること等があげられる。

以下に基本諸元を示す。

 最大チャンネル数 : 8096

 最大ライン数  : 16

 チャンネル/ライン  : 512

 チャンネル/RSU  : 4

 データ伝送   : ディジタル

 増幅方式   : IFP

 ディジタル方式 : 16ビットA/D+4ビットゲイン

 ダイナミックレンジ : 120db

 サンプルレート   : 0.5,1,2,4 msec

 アンチエリアスフィルター : 90,180,360,720 Hz

 ローカットフィルター  : out,4−60Hz(4Hzステップ)

 記録方式   : 6250BPI,9トラックSEGYフォーマット磁気テープ  

各ユニット等の使用数量を以下に示す。

 RSU   75個

 本線ケーブル    48本

 バッテリー     210個

 バッテリー充電器   6台

2) 受振器(ジオホン) McSeis−122H(OYO社製)  252組

 固有周波数  : 27 Hz

 グルーピング  : 9個/グループ(3シリーズ×3パラレル)

3) 震源   油圧インパクタ  JMI−200(地球科学総合研究所社製) 1台

 加速式重錘落下型の地震探査用の震源である(図4−6)。

三菱ホイールローダWS−500の後部に装備されているため、舗装道路はもとより山道、狭い農道の調査も可能である。さらに、重錘(ピストン)の動きは油圧システムでコントロールされているため、繰り返し性能に優れている。探査深度は往復走時で1秒以上が可能である。

 マス重量     : 200 kg

 プレート重量    : 200 kg 

 最大落下速度   : 8.0 m/s

 発生エネルギ    : 6400 joules

 全長      : 4.80 m

 全幅      : 1.90 m

 全高   : 2.80 m

 重量      : 6.5 トン

4) その他

  無線機(10W及び1W VHF)    1式

 車両(観測車含)           6台