(7)桜本地域調査結果

この地域では山地側には第四紀火山岩類が広く分布し、須川や白津川の河床には凝灰角礫岩・凝灰質泥岩の互層からなる梨平層相当層が見られる。火山岩類との直接の関係は不明だが、梨平層相当層は30〜50°で東傾斜を示していることから両者は不整合で接するものと考えられる。平野部には須川・白津川によって形成された扇状地が広がっている。この扇状地は地形の勾配などの差からLU,LV面に区分され、相沢付近や白津付近では断層を横断して連続する。

この地域で白津断層は山地と平野部の境界をなして南北に連続するが、地形形状から部分的に2ないし3条の断層に別れる可能性がある。この変位地形は山地斜面の末端部に見られるが、相沢付近や白津付近では断層を横断するLU面に段差や急傾斜が見られる。特に白津付近ではLU面に比較的連続の良い段差がみられ、北側の崖錐堆積地にも傾斜変換部が見られる。

このうち断層が地形的には3条に別れる白津付近では断層の最終活動時期を限定するために重要な手掛かりとなり得る断層露頭が見られ、図3−30精査地質図(福島市白津地区)に詳細を示した。