8−1−4 千咲原断層

本断層は,只見川右岸の沼沢火砕流堆積面上に認められる低崖から地形的に推定された断層であり,同堆積面における鉛直変位量がおよそ7mの東落ちの断層である。本断層は,その北方の山都付近の段丘分布域,南方の山地内のいずれにも連続せず, 長さが約 6.5kmである。本断層の北端部において,中位段丘礫層と推定される礫層の基底面に鉛直約4mの変位を与えていることが確認されたものの,最近における活動性は不明である。