6−1 探査の目的と測線の位置

探査は,会津盆地西縁断層帯における断層の位置,地下構造等を検討し,セグメント区分の資料とするとともに,最新活動に関する断層位置を検討する資料を得ることを目的とする。

探査測線の決定に際しては,文献調査,空中写真判読及び地表地質踏査の結果に基づいて位置と目的に関して検討を行い,@喜多方市見頃(見頃測線),A会津坂下町見明(見明測線)及びB新鶴村米沢(米沢測線)の3測線で,P波による反射探査を実施した(図6−1)。

@見頃測線では,加納断層が盆地内に伏在するか否かを明らかにすることを探査の主な目的とした。

A見明測線及びB米沢測線では,地表踏査結果によると,いずれも塔寺層及び七折坂層は緩い東方傾斜を示すのみであり,断層の位置が不明確であることから,地下構造を明らかにして,断層の位置を確実にすることを探査の主な目的とした。