7−2−1 双葉断層の北部区間

本年度までに実施した諸調査の結果,双葉断層の活動性評価に関して残された課題は,上記のように,@横ずれ量を含めた単位変位量及び平均変位速度の解明,A 最新活動の一回前の活動時期を詳細に把握することである。

これらの課題は,本年度調査における課題でもあったが,その調査に適した地点を見出すことができなかった。このことを考慮して,平成10年度の調査は,本年度調査を実施した地点において,さらにボーリング調査及びピット調査を充実させた上で,トレンチ調査を実施することが望ましいものと考えられる。