(4)V層

本層はトレンチの南西部のみに分布する。径が 1cm程度の偏平な角礫からなる細礫層を主とし,局所的に亜角礫層等の薄層をレンズ状に挟在する。細角礫層のマトリックスはシルト質で,礫種はそのほとんどが相馬中村層群の頁岩を起源としており,その層相から崖錐性堆積物(麓屑斜面堆積物)と判断される。本層は,南側法面の南東コーナー付近で下位のU層を削り込んで堆積している。

本層中部に挟在する腐植質土壌の14C年代は,5940±50y.B.P.の値を示す。