(1)No.1孔

No.1孔では深度0.0〜1.3mが褐色の表土層となっており、深度1.3〜1.8mまでには細礫混じり粗粒砂層が見られ、深度1.8〜4.8m礫層の間には比較的礫径の大きな円礫を含む砂礫層となっている。この砂礫層は基質がやや砂質で未固結であり基底部は下位層を削り込んでいる。

深度4.8〜12.0mにはシルト質砂とシルトの互層が見られ、深度6.8〜7.25mに有機質土、深度7.8〜8.3mに礫層、深度9.75〜10.20mに腐植土層を介在している。有機質土および腐植土については14C年代測定を行い、深度6.80〜7.25mの有機質土からは、>32,300y.B.P.、深度9.75〜10.20mの腐植土層からは、>39,000y.B.P.の年代値を得た。深度1.8〜4.8mの礫層はピット調査によるC層もしくはF層と同じ地層と考えられる。