2−2−3 浅層反射法弾性波探査

福島盆地西縁に見られる断層帯のうち北東部と南西部の連続性についての検討を行うために福島市飯坂の東側で行った探査測線(Line1測線)ではLoc.80付近の直下に断層(F2)を想定することが可能である。仮に北側のブロックが隆起して、その後に浅部の地層が削り取られたと考えるならば、この断層(F2)の落差は100mを超えるものと推定される。しかしながらこれらの断層はA面より上位にある地層を切っていないことから、活動時期は古く重要なものとは考えにくい。

飯坂南部に設定された探査測線(Line2測線)ではLoc.50とLoc.100付近の直下にも断層(F4とF3)を推定することが可能である。仮にこの区間のブロックが隆起して、その後に浅部の地層が削り取られたと考えるならば、これらの断層はA面より上位にある地層を切っていないようであり、活動時期は古く地層の連続から考えられる活動様式が福島西縁断層帯の活動様式とは全く異なるものであることから、この測線において想定された断層は活断層と関係しているものとは考えにくい。

台山断層と桑折断層系の連続の可能性については、桑折断層系の更新世後期の活動は変位地形の状況から西に連続するのではなく南に連続する可能性が高いと考えられる。また、台山断層の北部延長は更新世前期の地層である高田層の分布とその構造から、飯坂市街地の南を東西に連続するのではなく、飯坂中野付近から飯坂町寺畑付近に連続する可能性が高い。

以上のことから、福島盆地西縁断層帯の南部と北部は地表まで到達する活断層によって直接連続するものではない。しかし、これらの断層帯が同時に活動し得るかは、トレンチ調査等の結論によって検討する。