(2)まとめ

周辺の地下地質データからみて、警固断層が伏在していると推定される位置を挟んで実施した。

ボーリング調査によって、縄文海進高頂期の堆積物である博多湾シルト層が確認された。この層の上限面はほとんど水平の構造をなしており、警固断層の活動による変位は受けていないと判断される。

ただし、前述のように本調査地での博多湾シルト層の堆積位年代が6,000〜3,000年前と限定できたとしても、なお3,000年の幅がある。各ボーリングの海成層上限及び海成層中の詳細な年代値を測定し、細かな対比を行うことにより、より確実な博多湾シルト層への警固断層の影響を評価できるものと思われる※

※現在、別機関によって貝化石等について年代測定中である。