1−5−3 物理探査

今回の調査では、浅層反射法弾性波探査(S波及びP波)、比抵抗映像法電気探査、重力探査をそれぞれ以下に述べる目的で実施した。

@ 浅層反射法弾性波探査(S波)

広域地形調査に基づき選定した詳細調査地において、航空写真判読による断層崖の位置あるいはトレンチ箇所近傍の浅部(主として震度100m以浅)の地質構造を把握する。

A 浅層反射法弾性波探査(P波)

地形調査に基づき選定した詳細調査地付近の大規模かつ深部(主として深度数100m程度まで)の地質構造を把握する。

B 比抵抗映像法電気探査

広域地形調査に基づき選定した詳細調査地において、比抵抗分布より断層位置の詳細な検討を行い、トレンチの位置・深度を決定するための地質構造を把握する。

C 重力探査

地形的な手がかりが乏しくなる断層の端末部や、雁行配列部など断層位置の不明瞭な地域での断層の位置及びその連続性を把握する。調査域は水縄断層系では東部周辺地域(浮羽町)、警固断層系では北西の平野部(福岡市)が探査対象地域である。