1−5−1 地形調査

1.文献資料調査

調査地域について、地形、地質、断層等に関する公表文献並びに公表資料、及び既往調査ボーリング資料を収集し整理した。これらをもとに、福岡県内の各断層系の位置に関する概要及び研究史を把握し、問題点を抽出した。

また、遺跡発掘調査の記録等を収集・分析し、福岡県内の断層系が先史時代以降活動した履歴について検討し、検討結果は、第四紀地質図および、ストリップマップを作成する根拠とした。なお、収集したすべての文献は整理し、リストを作成した。

2.空中写真判読

調査地域について、空中写真の実体視観察により地形判読を行った。使用する空中写真は、昭和22年から23年の米軍撮影空中写真及び最近撮影のものを使用した。

これにより、沖積面・段丘面の区分、断層変位地形、地すべり・崩壊地形等の断層系の位置に関する各種地形情報を抽出した。

3.現地調査(概査)

上記各作業により抽出された問題点の解明及びデータ補足を目的として、現地調査(概査)を行った。現地調査(概査)では、調査地域内の特に断層位置の両側各 500mの範囲の地形概況を把握した。

4.地形調査結果のとりまとめ

地形調査の結果により、縮尺 1/25,000 の地形区分図及び断層位置図(断層両側各 500m,幅1km)を作成した。