2−1−4 剣ヶ岳断層

活断層研究会編(1980、1991)は、福井平野東縁の丘陵の中に、剣ヶ岳断層を図示している。

本調査は、福井地震を引き起こした断層活動と福井平野東縁断層帯との関連を明らかにすることを目的とし、福井地震断層および福井東側地震断層を主要な評価の対象としている。本断層は、分布が福井地震断層および福井東側地震断層とは一致していないほか、福井地震の際の変位についても記載されていないことから、詳細な調査の対象とはしなかった。

なお、福井東側地震断層および篠岡断層に近接する本断層の一部については、空中写真判読を実施した。その結果、丸岡町東部の丘陵部にリニアメントが判読され、その東側で丘陵の高度が高くなっているほか、水系に左横ずれのセンスの屈曲等が認められたが、それらの地形の変形は新期の地形面には連続しないことが明らかとなった。