1−1−6 調査結果の概要

本年度の調査では、昨年度の調査結果を確認する調査として、反射法弾性波探査測線沿いでボーリング調査を行った。その結果、反射断面から地下深部に分布が推定された断層は、地表付近に明瞭な変位・変形を及ぼしていない可能性が示唆された。

また、S波反射法弾性波探査測線沿いで実施したトレンチ調査の結果、最大礫径15cmの礫を含む噴礫跡が見つかり、この地方で過去に大きな地震が発生していたことが示唆された。この噴礫を起こした地震は、地層の堆積年代から、13世紀後半から15世紀頃であると推定された。