(2)反射面の特徴

図3−3−5にマイグレーション断面図をしめす。得られた反射面の特徴を以下に記す。

測線始点側(西)では、300〜400msec付近まで複数の反射面が得られているが、測線終端(東)では100msec程度以降に明瞭な反射面は得られていない。

最下位の反射面は、測線2,000m、3,200mおよび5,200m付近に傾斜変換点や段差が認められる。測線の両側(測線0〜2,000m付近および測線5,200〜6,000m)では西側に傾斜しているが、測線2,000〜3,000m付近および測線3,200〜5,000m付近はほぼフラットに連続している。

この反射面より上位に複数の反射面が認められるが、いずれの反射面も最下位の反射面の傾斜変化部や段差付近で類似の段差等の変化が認められる以外はほとんどフラットに分布している。

測線1,600m付近では、0〜150msecまで反射面が全般的に不明瞭であるが、当該区間は交通量の多い道路交差部および河川があり、地下浅部のデータ密度が低下している所に当たる。