(4)剣ヶ岳断層

剣ヶ岳断層は、日活(1991)により、NS走向、長さ20km、確実度U、活動度B〜C級の活断層であると推定されている。本断層については、辻村(1932)が剣ヶ岳断層崖と記載しているほか、宮部ほか(1949)は篠岡から権世市野々に至る線上で第三紀集塊岩を切る断層(N20〜21゚E)露頭について記載し、そこでは幅1mの破砕帯が48゚で東方に傾斜するとしているが、観察地点の正確な位置については明記されていない。露頭では条線が認められ、動きは相対的に断層の西側が東側の下部に押し込まれた形であるとされている。