(2)断層露頭周辺の火山灰分析結果(図2−3に対応)

(a)試料採取

試料は中位段丘堆積物中(6層:断層下盤側S12.5、S16.5測線で約10cm間隔で採取、試料数38(DM)と27(DL))、段丘堆積物を覆う土壌中(1層:断層上盤側S7測線延長面上(ピット4北)で約10cm間隔で採取5試料(YOGO−3)、断層直上S8測線(T8)延長面上で約10cm間隔で採取6試料(YOGO−4)等で)から採取した。

(b)結 果

1)中位段丘中の火山ガラス

中位段丘堆積物(6層:S13,S17)中に、火山ガラスおよび火山灰起源の鉱物は認められなかった(従って分析結果表は添付していない)。

2)土壌中の火山ガラス

上盤側土壌(YOGO−3)中から火山ガラスと火山灰起源の鉱物の産出はない。断層直上土壌(YOGO−4)中からバブルウォール型の火山ガラス(AT起源火山灰)が多産した。

土壌中およびその下位の堆積物中の火山灰については、後述のピットや断層最上部の詳細な分析結果で説明する。