(1)海域の音響層序区分

音波探査記録に現れた反射面の特徴と周辺海域の文献調査から、本海域に分布する地層を下位から順に先第四紀のB層、第四紀更新世前期〜中期のP4層、P3層、P2層および更新世後期〜完新世のP1層に区分した。P1層の基底形成年代は、更新世後期の始まる約15万年前と推定される。この海域で基盤をなすB層は広範囲に浸食され、上面が平坦となっている。この浸食面をほぼ水平なP4層が傾斜不整合で覆い、さらにP3層、P2、P1層と水平に重なったいる。