5−3−5 岡村断層と石鎚断層との連続性

愛媛県(1999)で検討したように,岡村断層と石鎚断層との間は,約1.5kmの右ステップおよびその部分の上下変位の方向から,新居浜市において引張性バリアを形成していると推定した(図5−3−9)。

また,後藤・中田(1998),Goto & Nakata(2000)は,岡村断層が新居浜市北内町から少なくとも土居町北野まで連続し,その区間が北側隆起を示すことから,岡村断層は石鎚断層とは異なるセグメントであると推定している(図5−3−9)。

いずれの場合も,岡村断層は石鎚断層と異なるセグメントと評価することができる。したがって,岡村断層は1つの独立したセグメントである可能性が高い。