(3)まとめ

重信・北方・川上断層(西部)(川上断層西部)

(1) 活断層としての長さ:約21km(伊予市宮下〜丹原町相之谷)

(2) 変位様式:右横ずれ活断層

鉛直成分の向き・量は場所によって異なる。

(3) 1回当たりの変位量:不明

(4) 活動度(平均変位速度)

右横ずれ成分:不明

上下成分:約0.1m/千年(高井西トレンチ)

約0.2m/千年(高井東トレンチ)

約0.2m/千年(川内町宝泉)

(5) 活動履歴

@最新活動時期:990±40〜260±40y.B.P.(AD990〜1,649年*)

*:地震による松山城石垣の大崩壊の記録から

A1つ前の活動時期:5,220±110〜1,500y.B.P.(6世紀)

B2つ前の活動時期:8,000y.B.P.前後

C活動間隔:3,500〜4,000年

(6) 地震規模

重信・北方・川上断層(西部)(川上断層西部)が活動する場合(伊予市宮下〜丹原町相之谷):21km(ML7.0)[マグニチュード7クラス]

小松断層(川上断層東部)

(1) 活断層としての長さ:約15km(丹原町臼坂〜西条市宮の下)

(2) 変位様式:右横ずれ活断層

鉛直成分の向き・量は場所によって異なる。

(3) 1回当たりの変位量:不明

(4) 活動度(平均変位速度)

右横ずれ成分:不明

上下成分:不明

(5) 活動履歴

@最新活動時期:1,770±40y.B.P.以降

A1つ前の活動時期:4,070±60〜1,770±40y.B.P.

B2つ前の活動時期:4,000y.B.P.前後

C3つ前の活動時期:5,050±60〜4,070±60y.B.P.

D活動間隔:1,400〜1,600年

(6) 地震規模

小松断層(川上断層東部)が単独で活動する場合(丹原町臼坂〜西条市宮の下):15km (ML6.8)[マグニチュード7クラス]

 

なお,堤ほか(1998)のトレンチ調査によれば,最新活動時期:1,950〜1,170y.B.P.,1つ前の活動時期:4,040〜1,950y.B.P.および活動間隔:1,000〜1,500年と報告されている。