4−4−3 川上断層(西部)

川上断層(西部)は,川内町松瀬川〜丹原町相之谷にわたって,約4kmにかけて分布する。

河谷の横ずれ変位,明瞭な低断層崖などから,A〜Cランクのリニアメントが判読される。

断層面の走向は,N70〜85゜Eで,60〜80゜と高角度で北へ傾斜している。

和泉層群と三波川変成岩類との境界断層に貫入しているデイサイトが破砕を受けている露頭が存在するため,中新世中期以降に断層活動があったことは確実であると推察される。

本断層でも,トレンチ調査の適地が認められなかった。