(2)火山灰分析

火山灰分析の情報の中で価値をもつものは,編年上意味のあるテフラ(広域テフラ)の降灰層準を合理的に認定する根拠を与える情報である。一般的に広域テフラは,火山灰アトラス(町田・新井,1992)に掲載されているものを対象とする。

上野田地点では東側法面のU層で1ヶ所,E層で1ヶ所,計2ヶ所の試料採取を行い,分析を実施した。2試料には,少量だがK−Ahテフラ起源の火山ガラスのみが検出された。分析結果を表3−5−5に示す。

表3−5−5 上野田トレンチ火山灰分析結果