4−5−2 単位変位量

本調査では,川上断層および岡村断層の単位変位量を直接求めることはできなかった。これは,トレンチ調査では,横ずれ変位量の評価が極めて難しいためである。

単位変位量が直接求められない場合,再来周期と平均変位速度から,単位変位量を次式から求める方法もある。

S(平均変位速度)=D(単位変位量)/R(再来周期)

よって,D=S・R から単位変位量,もしくは1回当たりの右横ずれ変位量および上下変位量の算定が可能になる。しかしながら,SとRの精度に問題がある場合には,Dの信頼度が著しく劣る。したがって,今回はこの検討は行わない。