(2)本調査結果

空中写真判読によれば,堤ほか(1998),国土地理院(1998)と同様に丹原町湯谷口から西条市氷見にかけて,変位地形の可能性の高いA〜BランクのリニアメントがN60°Eの走向でほぼ一直線状に判読される(図4−3−24)。

したがって,川上断層東部と小松断層を分離することはできない。岡田(1972),地質調査所(1993)の小松断層が宮の下を通っているが,これを最新の知見により宮の下の北側を走ると変更すれば,小松断層は川上断層の東端部に相当する。湯谷口以東の川上断層東部,相之谷以西の川上断層西部と区別して記載するのがよいと思われるので,丹原町臼坂から西条市氷見にかけてN60°E走向の活断層については,小松断層と再定義した。

図4−3−24 小松町付近の活断層詳細図