(2)トレンチの地質状況

本トレンチに露出する沖積層は,A層(礫混りシルト層),B層(礫混じり砂質シルト層),C層(シルト混じり砂礫層),D層(砂礫層),E層(砂礫層),F層(腐植質シルト層・砂質シルト層互層),G層(砂混じりシルト層),H層(砂礫層),I層(腐植土(シルト)層,J層(砂・シルト互層),K層(砂礫層),L層(腐植質シルト層),M層(砂質(腐植質)シルト層),N層(砂礫層)に区分できる。

断層は概ねN70°Eで高角度で北または南へ傾斜している。

F1断層はほぼ耕作土直下近くまで地層を切断している。F1断層の南側約1〜2mにはF2断層が認められ,この間では断層運動により沖積層が落ち込み,あるいはめくれ上がるように変形している。

本トレンチ東隣の休耕田におけるトレンチ調査(堤ほか,1998)の層区分と本調査の層区分を表3−3−5−1表3−3−5−2に示す。