1−3−7 総合解析

1 伊予断層:第四紀後期の活動が推定される活断層である。

@ 活断層としての長さ:陸上部約14.5q(双海町高野川〜伊予市八倉)

A 変位様式:右横ずれ(ただし西端部北側隆起,東端部南側隆起で鉛直成分が大きくなる)。

B 変位量:LU面を開析する谷の変位量(3.3m)

H面を開析する谷の変位量(80m)

C 平均変位速度:0.17〜0.33o/年から0.27〜0.40o/年。

B級

D 地震の規模:現時点では,L≧14.5qとして松田(1975)の経験式からML≧ 6.8と評価しておく。

※ 断層の長さについては,川上断層および海域の断層との連続性を考慮し,総合的な判断が必要である。地震の規模の評価には,トレンチ調査による単位変位量の確認が必要である。

2 郡中断層:第四紀後期には活動していないと推定される。