7−1−1 鴨川地溝帯北断層について

平成10年度に実施した、鴨川地溝帯北断層についての調査結果を以下に示す。

表7−1−1 鴨川地溝帯北断層の地区別特徴

・リニアメントはその分布状況から3地区に区分される。

・鴨川地溝帯北断層に対応するリニアメントは、保田〜大帷子(鋸南)までの区間(ランクC〜D、西部地区)と、上畑〜金束〜大作(大部分ランクD〜Eに相当する。一部C、中部地区),打墨〜仲根〜浜萩(打墨地区がランクE、仲根地区がBに区分され、ほかは連続しないためランク外)の区間で認められるが、全区間に連続する1条のリニアメントではない。

・東部地区仲根地点のみ同一段丘面が変位している可能性がある。そのほかの地区では、リニアメントの延長上を広く第四紀層(段丘)が被う地区はほとんど認められず、変位地形も認められない。

・リニアメント北側が、相対的に隆起した地形となっている。全体的には、散見するリニアメントを挟んで、北側が相対的に隆起した地形となっている。