(2)TS−2(標高75.0m)

0.00〜0.50m 表土。淡褐〜茶。

0.50〜1.10m 砂混じり粘土。茶褐〜淡茶。少量の木片混じり。

1.10〜2.00m 粘土混じり粗粒砂。淡褐〜淡青灰。含水比高く、コアは軟質である。また少量の木片を含む。

2.00〜2.50m 礫は泥岩及び砂岩、亜角礫である。φ=2〜20o程度を主体とする。マトリクスに泥質分は少ない。

2.50〜2.65m 砂礫。礫はφ=20o程度で、亜角礫を主体とする。

2.65〜7.00m 泥岩。暗灰色を呈す。亀裂多く認められ、短柱状コアをなす。しかし、破砕を受けている部分はほとんど認められない。亀裂面には鏡肌が認められる。4m以深には、泥岩中に、パッチ状に砂岩が認められる。5.25〜5.65m、ネットワーク状に亀裂が発達し、粘土が充填している様子が認められる。

ボーリングを実施した結果、未固結な堆積物はTS1では約3m程度、TS2では1.6m程度であり、基盤の泥岩層までの深度は大変浅いことが分かった。そのためリニアメントを挟んだ北側部分について、当初想定したような沈降した地質は、認められなかった。

また、未固結層部分の年代測定を実施したところ、いずれも非常に新しい結果が得られており、それらからも、リニアメントを挟んで北側が沈降しているといった証拠は認められない。