(2)F−2ボーリング(標高 96.98m)

F−2ボーリングはリニアメント北側で比較的広く分布する段丘面のうち、中程度の高さを持つ段丘面上で実施した。以下に調査結果を示す。

0.00〜0.52m 表土。淡茶褐色を呈す。植根まじり。

0.52〜2.20m 砂礫。淡茶褐〜淡褐。φ=2〜8o程度の円礫〜亜円礫を主体として含む。礫は泥岩が主体で、砂岩等を含む。礫率は50〜60%程度と高い。泥質分及び砂質分に富み、含水比高い。堆積構造は認められない。

2.20〜2.55m 砂礫。灰緑褐。礫はやや上位に対比して、径が大きくなる。φ=15〜35o程度で円〜亜円礫。緑色を呈す蛇紋岩?礫等が含まれる。

2.55〜5.00m 泥岩。淡青〜淡青灰。全体的に破砕が著しく、コアは、細片状から小片状となる。20度程度の傾斜構造が認められる。又、粘土の薄層も多く、亀裂等が網目状に発達する。

5.00〜6.35m 泥岩。淡青〜淡青灰。全体に風化が著しく、マトリクスは粘土化する。岩組織は小片状に残存する。コア自体は比較的含水比低く、しまっている)。

6.35〜6.39m 粘土。灰。60度程度傾斜した粘土層を挟む。非常に脆弱である。

6.39〜6.80m 泥岩。淡青灰。ブロック状に亀裂が発達する。5〜8cm程度にブロック化する。ブロック自体は密着している。

6.80〜8.00m 泥岩。淡青灰。全体に亀裂の発達した泥岩。45〜60度程度傾斜した構造が認められる。破砕を受けていて、小ブロック及び細片状になった同質の泥岩片が取り込まれている。亀裂面には、鏡肌等が認められる。