6−1 鴨川地溝帯北断層・仲根地区

仲根地区では、段丘面は大きく4面に区分される。それら段丘面は下位から順に待崎面、広場面、小宮面、花房面と呼称されている。また龍泉寺付近では、花房面上を薄い扇状地性の堆積物が覆っており、ほかの段丘部分と比較すると、やや傾斜している。さらに上位には、未区分の面が山地部の縁部にわずかに認められる。現在までの調査によって、同一の段丘面と考えられる未区分の面には、龍泉寺付近で同面上に約1m程度の高度不連続が認められる。この高度不連続面は、断層の活動の結果生じた可能性が指摘される。一方、このリニアメント沿いの部分では、地形改変が行われている可能性があり、それによって高度不連続が生じている可能性もある。

これらをふまえ、仲根地区では、リニアメント延長上において、リニアメントを横断する方向に浅層反射法地震探査を実施した。また、平成10年度調査において、変位を受けている可能性が高いと判断された未区分の段丘面において、ボーリング調査を実施した。

以下に浅層反射法地震探査結果、ボーリング結果を示す。