(4)速度解析

CDP重合に用いる重合速度分布を求める処理である。具体的には、様々な重合速度でNMO補正、水平重合を施し、そのうち反射波の振幅強度が最大となったときの速度が最適な重合速度として採用し、そしてこのような最適な重合速度を時間の関数として選んでいくものである。速度解析は、測線に沿ったある間隔で行われ、その間の速度は内挿により求められる。ここで求められる速度は重合速度と呼ばれ、地層が水平な場合は RMS速度に近似的に一致するが、地層が傾斜している場合にはRMS速度より速くなり、また急傾斜なほど速い値となる。

速度解析の方法としては、定速度走査法と定速度重合法があり、本処理では両者を用いた。