(3)【南断層】古畑 

踏査の結果からは、明瞭な活断層による変位の証拠は確認できなかった。しかし、地形的には活断層地形の可能性が強く、浅層反射法地震探査により、断層の有無・位置を調査し、その結果によっては、高密度ボーリング等によって、断層を挟んだ堆積層の違い、相対的沈降部に変位毎に堆積する特徴的な堆積物(下流に厚い粗粒層や湿地性の細粒層)を観察できる可能性がある。

また、地形上注目すべき点として、リニアメントを挟んで、南側の段丘面は北側に比べて多く面が認められ、逆に、北側の段丘面は面の段数が少ない代わりに、新しい面が広く分布するという特徴を持つ。これは、リニアメントの南側が継続的な隆起を繰り返した結果形成されたと解釈され、活断層の可能性が高い。