3−1−5 <新第三紀層>

千葉県の地質概略図を図3−3に示した。基盤岩の上位には第三紀中新世のグリーンタフ変動を反映する三浦層群が存在する。千葉県下の三浦層群は、富津市と勝浦市を結ぶ北に凸な弧状の線の南側の房総半島のみにその露頭がみられる(図3−3参照)。楡井(1972)によれば、船橋地盤沈下観測井においてこの中新統の深度は 2,149m〜1,920m であるとしている。鈴木(1996)によれば、前記のボーリングデータの分析との対比によって示されているが、江東の観測井から船橋の方向に向かって急速に薄くなる傾向が示されている(図3−4)。 また、三浦層群のP波速度は、大略 2.7km/s〜3.3km/sであることが示されている。