(2)形態

入内断層の形態は、昨年度青森市細越で実施した浅層反射法弾性波探査で約400m以上の撓曲構造であることが確認された。図2−3−27に地質解釈反射断面図を示す。崖錐地形などを考慮すると撓曲の幅はさらに広がる可能性がある(付図7)。

細越から南側は、推定される撓曲の幅が狭く、急崖が分布することから、撓曲の脚部に断層を伴う可能性が考えられる。細越から北側については、浪館付近までは段丘の分布及び形態から、細越付近と同程度の幅で撓曲が連続すると推定される。浪館のさらに北側については青森平野の地下に埋没してしまい撓曲の幅について推定できない。