(1)分布

ボーリング調査で、青森市沖館付近に断層変位が推定された。この位置は、昨年度までに明らかになっている入内断層の分布範囲の延長のあたり、青森市沖館まで伏在していると考えられる。この結果、入内断層は青森市入内南方〜小館〜細越〜浪館〜沖館付近の約15kmに分布することとなる。

沖館よりさらに北方の延長について推測すると、青森湾の海底地形は入内断層の延長部の約5km程度まで地形勾配がやや急になる。図2−3−25に海底地形図を示します。これは入内断層の延長である可能性があるが、シングルチャンネルの音波探査記録では地下構造については深部の記録が不明瞭であり、変位地形であるかは明確でない。また、さらに北方については海底地形図の範囲外のデータが無く、分布の推定は困難である。

図2−3−26に調査で明らかになった入内断層の分布範囲を示す。