(5)再来間隔及び推定地震規模

単位変位量(鉛直方向)を約3mとし、断層面の傾斜を約45゚と仮定すると単位変位量は4.2mとなる。これを松田式に適用すると、活断層の分布は約50kmとなる。地形地質精査から認められる入内断層の分布は約12kmであるが、上述の検討から入内断層が単独で活動する可能性は低く、実際の分布が12kmよりも長いか、近接する活断層(青森湾西断層、浪岡撓曲、黒石断層)と同時に活動している可能性が考えられる。

入内断層が青森湾西断層及び浪岡撓曲と同時に活動すると仮定すると、『[新編]日本の活断層』は青森湾西断層の長さを16km、浪岡撓曲の長さを5.5kmとしており、入内断層の調査結果(分布:12km)を加えると、起震断層が約35km程度であるとなる。これを松田式に適用すると、マグニチュード(ML)は7.4程度となる。