(1)調査概要

青森市細越浅田地区(南側)においては極浅層反射法弾性波探査(延長1,000m)、ボーリング8本(延べ144m)及び地形測量(延長500m)を実施した。また、堆積物の年代を決定するために、ボーリングコアより試料を採取し、14C法年代測定を実施した。これらの調査の仕様及び方法は第T編及び資料編に示す。

調査位置を図2−2−9に示す。

極浅層反射法弾性波探査(延長1,000m)は、段丘面と平野を画する崖地形を横断し、測線を長く設置できる細越浅田(南側)に、東西に設置した。

ボーリングは極浅層反射法弾性波探査の測線に沿った位置で、段丘と平野の地質構造を明らかにする目的で、平野側に2孔(H9B−1,2孔)、段丘面に2孔(H9B−3,4)を配置した。また、沖積堆積物の堆積以降の変形を確認するために、沖積谷中に4孔(H9B−5,6,7,8孔)を追加した。

また、地形測量(延長500m)は地形面の基準となる傾斜を推定する目的で、ボーリング孔(H9B−5〜8及びH9B−1)を結んだ沖積谷のほぼ中央の直線で実施した。地形測量の仕様を第T編、データを資料編に示す。