(5)まとめ−地質分布と地質構造−

@ 調査地域には、表3−2−3の地質層序表の地層が分布する。このうち、斗川層の年代は鮮新世(約5.3〜1.7Ma;Berggren et.al.、1995)とされ、大石ほか(1995)は同層上部の凝灰岩のフィッショントラック年代3.6±0.5Ma〜3.0±0.5Maを報告している。

A 新第三系中新統及び鮮新統の地質構造は、NNE−SSW方向に延びる背斜構造を形成しており、南の県境を経て五戸川まで追跡できる。

B 背斜構造の東翼部は県境付近で断層、馬淵川から五戸川までは撓曲しており、それより北では消滅する。