(1)地形概要

調査地域は青森市の西〜西南部の三内丸山から青森空港、入内にわたる地域で、山地、丘陵、段丘、火山山地・山麓及び平野から構成されている。

丘陵及び段丘は入内川の西側にあって、丘陵は標高100m〜300m程度で、北及び西へ緩やかに高度を下げ、段丘はその縁辺に分布している。

火山山麓及び平野は入内川の西側にあって、それぞれ南部及び北部に広く分布している。前者は八甲田火山の北麓にあたり、火山地形特有の同心円状山地とそれを取り巻く緩やかな山麓斜面であり、後者は火山山麓を刻む谷の氾濫原、自然堤防、海岸では浜堤、後背湿地等の微地形からなり、青森平野と呼ばれる。

このように地形の構成は入内川を境に東西で異なり、それ以西では主に山地、丘陵及び段丘からなるが、それ以東では主に火山山地・山麓と平野からなり、段丘面はわずかに分布するにすぎない特徴がある。

入内断層はこの西側丘陵地と東側の火山山麓・平野〜低地を画する活断層であると考えられている。