1 調査概要

北由利断層は、秋田県秋田市から本荘市の海岸線に沿い、ほぼ南北に延びる逆断層であり、第三紀層の大規模な褶曲構造を伴っているのが特徴である。

平成14年度調査では、陸域の北由利断層に沿っては、新しい地形変位など第四紀後半に活動した証拠は認められないものの、反射法地震探査結果から、活断層としての北由利断層は、海域に位置している可能性が高いことが判明した。

平成15年度調査は、前年度の調査結果をふまえ、海域に推定された北由利断層の位置や浅部構造等を明らかにする目的で、以下の要領で調査を実施した。