4−1 目的・判読写真

空中写真判読の目的は断層変位地形の抽出であり、活断層認定のためのリニアメント抽出とその変位の有無を判定する地形面の抽出・対比である。この地形面はリニアメントの変位だけでなく、海域に活断層が存在する場合を想定した陸域の隆起速度算定のデータでもある。

判読は空中写真の実体視による。空中写真は地形改変の比較的少ない昭和21〜23年に撮影された米軍写真(1/4万)のほか、平成11年撮影のモノクロ1/2万写真、さらに必要に応じてモノクロ焼付1/8,000写真も使用した。また、実体視では実体鏡の接眼レンズの倍率を×9に高めて判読を行った。