4−3 国土基本図(S=1/5,000)による地形調査

断層変位および隆起速度の基準となる古海面高度をより精度良く把握するため、国土基本図(S=1/5,000)に図示されている標高点を利用し、以下の検討を行った。

@ 畑谷、東雲、および成合の代表的断面において標高点の分布から中位面の勾配を求め、汀線等の古海面高度と逆向き断層の変位量を測定する。

A 能代断層が伏在すると予想される地域に分布する沖積面の傾斜状況から、完新世における能代断層による変位、変形を検討する。

B 八郎潟北岸地区に分布する沖積面群の汀線高度を測定し、能代断層隆起側での単位隆起量や、断層変位の累積性を検討する。