(1)逆川断層B、C付近の断面とテフラの分布

逆川断層B、C付近の断面とテフラの分布(図2−2−1

弾性波測線に近い逆川断層B、C付近では、中位段丘(古期砂丘:MD)構成層に豊富なテフラが得られている。逆川断層Bを横断する東西断面では、Toyaが約22m、Aso−4が約17m鉛直変位し、累積的変位を示す。断層による地形面の鉛直変位は約18mであり、Aso−4の変位とほぼ一致している。これは古期砂丘の形成がAso−4降下期にはほぼ終了していたことを示す。

逆川断層Cを横断する東西断面では、逆川断層CによってMD面が11m鉛直変位しているが、その東側に逆川断層Bから南方に延長される2条の低断層崖があり、それぞれ4mと2mの鉛直変位を示している。すなわち逆川断層Cを横断する東西断面における逆川断層群の鉛直変位量は合計約17mであり、逆川断層Bを横断する断面での変位とほぼ一致する。