3−5−5 酸素同位体ステージ2(1.5〜2万年前)

約1万8千年前の最終氷期最盛期の堆積物は、米代川に分布する沖積層中の十和田−八戸テフラ(To−H:降下年代12〜13ka)より下位に分布する。十和田−八戸テフラの下位には、基質がシルト分に富んだ砂礫を主体とする堆積物が分布しており、米代川が深く下刻した谷を河川堆積物が埋積した。十和田−八戸テフラの火砕流が流下した直後には、能代地震2回前の断層変位が推定される。

浅内沼測線や八郎潟北岸の能代断層沈降域では、この時期の堆積物が欠如して不整合を形成しているため、陸化していたと考えられる。