4−2−4 千屋断層のまとめ

千屋断層については,主に文献調査を行った。既存の研究結果によって千屋断層についてまとめると次のとおりである。

○断層の分布:

 36km(仙北郡田沢湖町生保内付近〜仙北郡六郷町六郷東根付近)

○平均変位速度:

 最大1.1〜1.4m/千年(断層のスリップ量)

 (鉛直方向の変位速度:0.6〜1.0/千年)

○断層の形態:

 走向 北東−南西〜南北方向

 東側隆起の逆断層(基盤岩中の傾斜約45゚)

○最新活動時期

 1896年8月31日(陸羽地震 M7.2)

○単位変位量:

 鉛直方向  2m〜3.5m(最大値は南端に近い千畑町) 

 最大水平短縮量  ≧3m

 水平変位量  0m

○再来間隔

 3,500年