(1)データ解析概要

取得された反射法地震探査データは大別して以下の2種類であった。

バイブロサイスによる反射法データ

ダイナマイトによる広角反射データ

バイブロサイスデータはそのデータ取得過程で最小位相変換とクロスコリレーション処理を同時に実施し,ダイナマイトデータと直接比較可能なデータに整えられた。ダイナマイトによるデータはほぼ5q間隔の発震点に対して取得されており,浅部情報は一部を除き完全に欠如している。一方,バイブロサイスの発震は標準で200〜300m間隔,部分的には50m間隔で実施している為,浅部情報は確保できているものの,5秒より深部(凡そ10q)の反射情報については震源の透過力が充分とは言えず確保できているとは言い難い状況であった。この為,これらのデータからの情報は解釈段階で統合する事とし,処理解析の段階では,別々に取り扱う事とした。