3−3−2 掘削方法

ロータリーボーリングは、ロッドの先に取り付けたドリリングビットの回転と給圧により土や岩を切り削り、粉砕しながら穴を掘り進み、掘りくずは掘削液又は、清水の循環によって孔外に出させるボーリング方法である。

回転給進機構には大きく分けてスピンドル型とロータリーテーブル型の2種類があり、土質調査にはスピンドル型が多く用いられている。スピンドル型は、さらにフィード(給圧推進機構)によっていくつかの種類に区分され、フィードの方式の違いはそのままスピンドル型機械の分類名称に使われている。各方式のうち、一般的にはハンドフィード式と油圧フィード式の機械が用いられており、本調査では図3−42に示すような油圧式の機械を使用した。

図3−42 ロータリー式ボーリングの模式図

掘削は、孔径φ86mmのオールコアボーリングとして行った。採取したコア試料は縦方向に半割りにしてコア箱に収め、目視による観察の後、コア写真撮影及び分析用の試料採取を行った。

ボーリング柱状図(1:20)、地質柱状図(1:100)、コア写真は資料−3にまとめて添付した。